EF15の日
無事に年末年始も過ぎて、ようやく少しだけ休めそうか?と思っていたら、そうは問屋が卸さない今日この頃です。そしてまた1つ歳を取りました。
前にも書いた通り『国鉄時代』No.64の特集はEF15でした。あの頃を振り返ると、それこそ右を向いても左を向いても当たり前のように走っていたEF15は撮影対象に思えませんでした。
高二へEF60が転属して来ていよいよ置き換えが始まった1981年頃だったと思います。駅構内を見渡せる線路端の側道からEF15の牽く下り貨物列車が出発する音を録った事がありました。退避線から本線へ入り徐々に近づい来るEF15にマイクを向けていると、突然!盛大に汽笛を鳴らしたかと思うとそのまま、耳を塞ぎたくなるような大音量の汽笛を鳴らしっぱなしで走り去って行きました。
上り側の線路脇の側道柵越しから録音していたので危険防止の警笛では無いと信じながらも、帰宅後に音を確認してみると案の定、汽笛で他の音はかき消された上に汽笛の音自体も割れていて、聞くに耐えない録音となり悔しくて仕方がありませんでした。飛び込み!?や妨害と間違われたのか、或いは近くの踏切に障害物を発見したのか、はたまた鉄道マニアへの嫌がらせだったのかもしれません。
今になって思い返せば、汽笛の足踏みスイッチが戻らなかった不具合、とも考えられますが、この出来事を期に録音をしなくなった事もあって、悔しくも懐かしい想い出として記憶の片隅みに残っています。
同時期に花形扱いだったEF58と比べて、茶色くて古臭い機関車なんて撮る価値ナシと信じて疑わなかった自分にとって、日常的に当たり前に走っていたEF15の写真はほとんど残っていません。
以上は全て高崎線。1980年~1985年
細かく見れば各種の違いはあるものの、運転室窓Hゴム改造&スノウプロウ付きの上越線タイプが馴染みの見慣れた姿と言えるでしょう。
EF15を追いかける事すら考えなかったので、地元以外で撮影したのは1983年12月に紀勢線で見かけた姿だけです。
上:紀伊田辺にて。荷物車の増結作業中(EF15 58)
下:御坊にて。特急列車の退避
あれから数十年経った今では、その当たり前だった風景が懐かしく想い出されるのですから、これが歳を取った証拠でしょうか。カメラを構えていながら敢えて撮影しなかった反動もあってか?我が家の模型棚にはEF58を差し置いて茶色くて古臭いEF15ばかりが増えています。これからも増えます、たぶん。
そして偶然ながら本日1月5日はEF15の日(また数字ネタ:笑)。
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Comments
EF15いいですよね。私は南武線沿線在住なので少年時代にちょくちょく撮影したのですが、昨年末の発掘作業の結果ネガが1本も発見出来ず!に泣いています(無念)
Posted by: ム | 2021.01.06 09:01
EF15・・・地味ですが、じんわり良くなってくるヤツですね。阪和線で、EF58と重連だったりして、懐かしいです。
でも、ロクでもないカットしか無いのですよね~ 残念
Posted by: 廣瀬 | 2021.01.06 15:49
ㇺさん、廣瀬さん、こんばんは。
EF15は数が多かった割に地味でしたから、今になってじわじわと染み入ってくる機関車かもしれません。
因みに今日はEF16とED16の日。(^^;
>ㇺさん
南武線もEF15だったのですね。首都圏のあちらこちらでよく見かける機関車でした。
ネガが見つかる事を祈っています。
>廣瀬さん、
阪和線の貨物列車運用はEF15を始めED60やED61、EF58までも使われていたそうですね。あの当時は全く見向きもせずに通り過ぎてしまいました(残念)。
Posted by: みのる | 2021.01.06 21:28