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2019.10.06

2019軽便祭の展示について

 アキバの書泉へ祭で買い忘れた南軽出版の基隆&瑞三を買いに行ったら既に売切れたらしく見当たりませんでした。すごいぞ基隆&瑞三!

 軽便鉄道模型祭も今年で15回。最近は、オヤジばかりで加齢臭が漂う会場とか、ナローは高いとか、揶揄されるレポも少なくなりましたが、実際に会場へ足を運んだ事も無く、偶然目にする情報だけで軽便鉄道模型を判断する方にとっては今でも、細かな差異にも五月蠅そうな偏狭な金満オヤジの集まりに見えるようです。何が違うココが違うと寄って集って叩かれてマウントされるような世界とは一番縁遠い世界だと、祭の出展ブースを目にすれば一目瞭然なんですけどねぇ。

 また、これはあくまでも個人的な思い込みと身勝手な願望に過ぎないのだけれど、軽便鉄道模型祭に出展した方も見学に来られた方も、全員笑顔で帰宅して欲しいなと思っています。それが仮に失敗だったミスった残念だった無駄足だったとその場で感じたとしても、でもまぁ楽しかったよね、へ帰着して貰えるイベントであり続けて欲しいと常々思っています。今回参加した女子学生さんたちには楽しんで貰えたイベントだったのか?実際100%の方に満足して貰うのは不可能なのは理屈では分かっているものの、偉い方が書かれた参加経緯の文章を読んで思わず、展示作品の見せ方をアドバイスするのが大人の役目では?(←かなり抑えた表現で書いています)と、彼女らが大いに心配になりました。まぁ当方は詳細を伺い知れぬ部外者ですから、そんな心配が全くの杞憂である事を願わずにはいられません。

 さて、全ての方を笑顔にしたいと願望を書きながらも、今年は旧作2作で挑みましたので責められても仕方がないと覚悟を決めて臨んだ祭でした。・・・ウソです。ある程度はこれで大丈夫だろうと確信を持って臨みました。とは言え、旧作を持って行った負い目も少なからずありました。

 

 霜内石灰軌道

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去年も展示しました。変わった所はエコーモデル発売のスーパーカブと自転車を置いた点と、車庫の庇をちょこっと追加した点、背景の手前に倉庫のレリーフを置いた点、それだけです。ただスーパーカブを運転する郵便配達員さんの乗車姿勢に不満は残ります(自分の所為です:汗)。幸いにして、レイアウトの現物を見たかった、見たくてわざわざ祭へ足を運んだと言ってくださった方や、真似して作ったとお写真を見せてくださった方、に出会えました。フキと里芋の差を見つけてくださった方もいらっしゃいました。そうそうキャベツが意外と人気でした。もぅそれだけで持って行った甲斐が充分にありました。

 

 下内町営軌道(簡易軌道パート2)

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第3回の祭で展示した時は完成度が今一つな上にパワーパックが1つしかなくて車両を動かせない失態を演じました。帰宅後に追加工作を施していた中でいろいろな資料が発表されて、集乳工場周辺に不満(=実物と違う)が出てきまして、たしかあの当時(12年前⁉)に「TMSに投稿します」と口約束をしながら、そのまま反故にしておりました為に誌面を飾る事なく今に至っています。このたびの展示にあたり更に手を加えました。第3回の様子やホームページの画像と見比べて貰うと一目瞭然、待合室と便所が増えました。分かりにくいですが待合室兼職員住宅の向きを変えて詰所兼職員住宅としています。詰所と名乗っているのは単に脇に木造の3坪待合室を置いた為です。木も作り変えました(あまり気がつきません、木だけに!?)。道路の色合いや道産子ではない馬に気がついてくださった方もいらっしゃいました。ありがたいことです。

 質問も多々戴きました。

一番多かったのは相変わらず「化学雑巾を使った雑草表現」と「樹木の作り方」ですね。今年は畑の作物などアクセサリーに関する質問もありましたので、それらの質問を改めてまとめてみたいと思います。

化学雑巾を使った雑草表現

このリンク先でも書きましたが、何度でも書いちゃいます。化学雑巾は商品に拠って毛の長さが違うらしい話も聞きます。着色は、この度の様な夏草にはタミヤアクリル塗料のフラットグリーン(XF-5)とバフ(XF-57)を主体に使い、おおよそ半分に薄めています。塗り方は、広げた化学雑巾の上に薄めた塗料を筆で叩くようにべちゃべちゃと置いて(塗るのとはちょっと違う感じ)フラットグリーンとバフのまだら模様に仕上げます。塗料が乾かない内に歯ブラシで化学雑巾の表面を擦って、あたかも雑巾の上で塗料を混ぜるつもりで全体に塗料を広げて行きます。その時の注意点は、歯ブラシを一方向だけでなくあらゆる方向から擦る点と、裏側まで塗料を染み込ませる点です。乾燥後、ごわごわになった化学雑巾を手で擦り(汚れた雑巾を水洗いする時の要領)、全体がふわふわになれば完成です。使う塗料の種類とグリーンとバフの置き具合によって色が変わります。因みに、北海道の新緑のような色合いでは、化学雑巾1枚につきフラットグリーン丸々2本、バフ丸々1本使いました。コストを考えると意外と高いです。

 

樹木の作り方

定番のオランダ(ドライ)フラワーもKATOで小パックながら取り扱いが始まりましたので、比較的手に入り易くなったのではないでしょうか?それでも、ある程度の大きさのオランダフラワーが欲しいとなると外国製品に頼らざるを得ません。私は巣鴨のさかつうさんで買いました(製品名オランダフラワーorスーパーツリー)。入荷時期に偏りがあるらしく、主に秋から冬にかけて入荷するようですので、ご近所の方は足しげく足を運んでいただき、遠方の方は通販をお勧めします。

 1セットは高価な上に、そのまま使える素材でもなく使い方は自由気ままながら、私の秘伝のレシピを公開すると、プラ製の幹(KATO扱いウッドランド製品)にオランダフラワーをバラして幹の先端に接着した後に、全体をジャーマングレーで着色し、スプレーノリを使って、ターフWoods(ウッドランドシーニック/KATO)→叩く→リーフ(ノッホ)→叩く→自衛隊の緑色スプレーで全体を塗装→リーフ→叩く、と面倒くさい事をしています。外国製の葉色なので、色は日本風が好いかなと一旦自衛隊の緑色で塗ってから再び葉を振りかけている訳ですが、果たして好い効果になっているのかは微妙です。「叩く」はスプレーノリで接着されなかったターフと葉を物理的に落とす作業です。作る樹木の本数が多くなると作業が徐々に面倒くさくなりますので、石灰軌道では単にターフを振りかけただけ、塗らずにリーフを振りかけただけ、で作業を止めた樹木も存在し、それらを混ぜ合わせて植えています。

■ 畑の作物

特にディテールを問わない部分にはフォーリッヂを千切って並べていますが、キャベツなどは主にブッシュの製品を使っています。巣鴨のさかつうギャラリィーさんの通販ページにて、草花→1/87で調べて行くと豊富過ぎる製品ラインナップが並んでいますので、それらを塗装組立して使いました。外国製品だけにお値段も張る反面、見栄えもしますので、上手く取捨選択してお使いください。

■ 建物の材料について

木造建築の場合はノースイースタンの型材を使っています。都内ならば大きな画材店で扱っているように思えますが、この手の素材が得意なエコーモデルやさかつうギャラリィーでも扱っています。下見板ならピッチ2mmや2,5mmを目安にして選び、窓回りに角材を接着すれば精密感が上がります。モルタル建築の場合はイラストボードを使っています。こちらも大きな画材店で扱っている商品です。窓枠と扉は全てエコーモデルのレーザーカット商品を使っています。

 

 建物に関しては、手間を惜しまなければ、もっと安く作れる方法もあります。封筒の様な薄い紙にMrカラーの濃い目の茶色(ダークブラウンやレッドブラウン)を塗り、乾いた上からエナメル系のグレーに微量の茶色を入れた色を塗り、エナメル塗料が乾かない内に歯ブラシで擦って木目を付けて、乾燥したら幅3㎜位に切り出して、工作用紙などに貼っていけば下見板の建物が作れますし、これにあらかじめ両面テープを貼って幅を1㎜以下に切り出して透明な塩ビやプラ板に貼り付ければ窓枠や扉が作れます。レーザーカットの窓枠と扉が発売される前は、この方法が一般的だったように思えます。1/80も1/87も市販ストラクチャーが無いとか高いとか嘆く話を聞いていると、自作で何とかしてきた世代としては思わず首をかしげてしまいますが、そんな方法論も今では老害の一言で片づけられてしまうのであれば悲しく思います。

参考『ストラクチャーモデリング 1 』機芸出版社 平成7年

古本屋で見つけたら買っておきたいTMS:1977-10、11、12、1978-1=上記別冊にも所収の元記事「標準的日本型木造建築の様式とその表現方法」平田克良 氏の連載記事掲載号

 

最後に改めて、軽便鉄道模型祭の開催に尽くしてくださったスタッフの方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。ホームページの更新は、まだ先になりそうです。(^^;

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Comments

秘伝のレシピ、オンパレードですね!
化学雑巾着色には、3瓶使うのですね~
この辺のノウハウが、秘伝の秘伝たる所以ですね。

「基隆&瑞三」はIMONさん通販で買いました! 相当な増補なので、迷わず「買い」ですね。南軽もの3冊とモデル8の旧国もの合計4冊買いましたが、重いので通販に頼ってしまいました。クロネコさんには本当にお世話になりますね。

Posted by: 廣瀬 | 2019.10.07 01:33

オランダフラワーは確かに「季節」があるようで、7月にホビセンに買いに行ったら無くてションボリしました(遠い目) 化学ぞうきんは再トライすべく近所を捜索中です(笑)

Posted by: ム | 2019.10.07 07:49

廣瀬さん、ㇺさん、こんばんは。

>廣瀬さん
実際には秘伝のレシピと言う程ではなくて、単なる1つの方法論です(^^;。どんな色をどんな割合で混ぜて雑巾上に置くか?で草地の色が決まって来るのですが、特に統計を取った訳では無くて感覚頼りで作ってますから・・・。
祭当日に基隆瑞三の本は重さに負けてスルーした所為で、まだ手に入れていません。失敗でした(汗)。

>ㇺさん
オランダフラワーはこれからの季節が狙い目かと思います。化学雑巾はレンジ布巾との商品名の場合もあるそうです。がんばってください。(^^)

Posted by: みのる | 2019.10.07 19:52

みのるさん、ご無沙汰です。

みのるさんさんのサイトでノウハウを知ってから、化学雑巾雑草の信者になっている私ですが、最近は、ホームセンターなどで探しても、化学雑巾をあまり見かけなくなりました。環境に優しくない、という判断なのでしょうね。

それにしても、最近は、web上にこういうノウハウ的な記事が少なくなっちゃいましたね。以前は、そういう記事を参考に、さらに自分で工夫したりしたものですが。
ま、Nゲージは市販品が充実しているからな〜

Posted by: さとし | 2019.10.07 21:04

さとしさん、こんばんは。
こちらこそご無沙汰しております。

化学雑巾、最近は特に探していなかったので気がつきませんでした。ありがとうございます。見かけたら買っておいた方が良さそうですね。

最近のノウハウはツイッターが多いので、すぐに情報が流れて行ってしまって、後で見返そうにも分からなくなる場合が多くて困ります。うちも最近はホームページを更新していないので、他人の事は言えませんが(汗)。(^^;

Posted by: みのる | 2019.10.07 23:37

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