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2018.10.04

石灰軌道の展示について

祭の余韻もいまだ冷めていない今日この頃、恒例となった自身の展示を振り返ってみます。今年の出し物は、霜内石灰軌道リターンズでした。

 P9300181そもそも第3回に出展しているレイアウトですので、あの時に見た今更感に溢れて暇を持て余すに違いないと踏んでおりましたが、蓋を開けてみれば考えていた以上に好評だったようです。何度も書いておりますが、いちばん脂の乗っていた時期に製作したレイアウトですし、気に入って残してあったレイアウトですので尚更かもしれません。細かな部分に目を向ければ、まだまだ精密化できそうな点は残されていますけれど、気の向いた時に手を加える程度に構えた方が得策でしょう。

 サーバー引っ越しの時点でホームページから制作記を削除してしまいましたが、B2サイズパネルの中に、工場・併用軌道・畑(専用軌道)・積み込みホームを詰め込んだ、四方向から眺めて楽しめるデザインで、特に仕切りを設けずに風景のつながりを意識しました。最急半径はR100、線路は篠原ナロー用でポイント転換は懐かしいマッハのスイッチレバーです。工場入り口を正面にして展示した第3回と違い、併用軌道と畑を正面に持ってきた事も功を奏したようで、前回とは違った印象を持ってもらえたようです。また10年前の展示をご存じなかった方も多かった印象を受けまして、時の流れを感じたのは内緒です。リニューアルしたのは樹木と畑の一部だけです。今風に貨物上屋/工場の中に照明を組み込んだところ、パチンコ店並みの明るい照明に趣が変わってしまいまして、祭当日は照明ナシのまま展示しました。これはLED選択ミスでした。
P9300184
 もしも今この石灰軌道を新たに作ったと仮定すると、線路は6,5mm(乙)にしたでしょうし、ここまで大胆に風景を圧縮しなかったかもしれませんし、「実景」と「理屈」に手が止まったかもしれません。誌面に載っていた駒形石灰や松川石灰の写真に強烈な刺激を受けて、予備知識も何もない状態で、想いと勢いに任せて製作したレイアウトだったからこそ、自分の見たかった石灰軌道の夢をギュッと詰め込んだ作品が出来上がったと言えるでしょうか。今とはパッションが全然違います。余談ながら、駒形石灰のお写真を撮影したご本人と会場でお会いする機会を得まして、たいへん感激をいたしました。ありがとうございます。(友人の知り合いとの事でして、この世界は狭いなぁと ^^; )

 ここで裏話。じつは、今年展示する予定だった最新作は途中まで作って放置状態になっています。

結果的には台風襲来で持ち運ぶ荷物を少なくする方針にしましたので、完成しようとも未完成のままでも問題はありませんでした。また前夜に徹夜せずに済みましたし、祭が終わって呆けて何もできないほど疲れ果てた去年までと比べても、今年は楽できました。

 因みに、最新作の予定は以前触れた通り、ネムタクをモチーフにした殖民軌道でした。まだ自走客車がピカピカの超最新型だった時代の軌道です。題して「音武別拓殖軌道」(ねむんべつ たくしょくきどう)通称:ネムタクです。

Nemutaku01レイアウトはココまで出来上がっていました。B2サイズパネルを使い、手元に残っていた篠原ナロー用フレキとTOMIXのポイントを組み合わせて線路を敷きました。本家ネムタクの車両はもちろん、軌間とか時代を飛び越えて、敢えて南筑のブタさんと木造気動車(祭板)を主役に据え、怪しげな木造単端や小型蒸機の牽くミキストが、湿原を走る風景を夢見ていたものの、この後、レイアウト側板に貼る予定だったべニア板をカッターナイフで切り出している最中に、部材を掴んでいた左手のひらを勢い余ってズバッーと切ってしまいまして、7針ほど縫う怪我をしてしまいました。

何度もカッターでケガしていると、その瞬間にケガの具合が大体想像つきますよね。切った瞬間に横溝正史原作の角川映画「犬神家の一族」みたいにレイアウト上へ血が吹き飛びまして、ありゃこれはヤバいヤツだと直感しましたので、慌てて止血しましたが、いやぁ驚きました、血が全然止まらんのですよ。あぁこの生ぬるい感触は小説で読んだのと同じだなぁ、と・・・。
 医者に「随分と深く切りましたね、何をしていたのですか?」と聞かれ、レイアウト創ってましたテヘ、と言っても通じないので「勢い余って切りました」と返事しましたけれど、まだ麻酔も効かぬうちに縫われたもんだから、それがいちばん辛かったですねぇ。全治1ヶ月半~2ヶ月少々だったように記憶しています(当人、既に忘れているくらいなので後遺症は無い)。

 6月のブログ記事を上げた後に7月の「富別が来たんだが」を挟んでしばらく間が開いていた辺りの話です。6月後半からの製作追い込み時(=建物製作)のケガだけあって、工作はできないし、テンションもダダ下がりですし、今年の新作お披露目は諦めて、石灰軌道の修復1本に絞りました。上にも書いた通り、台風襲来で荷物をコンパクトにせざるを得なかった事もあって、まぁ結果オーライ(苦笑)。今だからこそ書ける話でした。

P9300210 そんな訳で、個人的にも石灰軌道は救世主でした。ただ、何しろ個人展示なので最初にも書いた通り、以前展示したレイアウトだけを再び展示するとは怪しからん!と言われないかビクビクしていたのが正直な話。樹木を作り直して展示方向を変えた事もあって、杞憂に終わりホッとしている最中です。
 また、ㇺさんにお持ちいただいたブタさんやポーターや活白、Kanjiさんにお持ちいただいた活白、M大先輩のコッペル、が石灰軌道上を走る姿を拝見しながら、こんな車両を動かしたかったんだよね、と密かにリベンジを果たせたような気持にもなれました(感謝)。

改めて、一緒に遊んでくださった皆様、展示に足を止めて下さった皆様、そして素晴らしい時間と空間を設定してくださった実行委員の皆様、感謝申し上げると共に、心より御礼申し上げます。ナロー万歳、軽便万歳。

 血に染まった!?ネムタクは、機会があれば続きを仕上げて展示したいところですが、さて何時になる事やら。猫屋線の再有煙化で小型蒸機も発売されるとの事ですので、趣向を変えてネムタクも復活するかもしれません。まだまだ作ってみたいレイアウト案はたくさんありますが、既にナロー用の線路が手に入らない、電車移動では今回のB2サイズパネルが体力的に限界、なので、一回休みも含めて来年の見通しは全く立っておりません。これからゆっくりと考える事にします。ありがとうございました。

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Comments

石灰軌道、今回入線させて頂いて撮影も楽しませて頂きましたが、建物、柵、樹木で風景を匠みに仕切り、そこにストーリーのある情景を展開しているのがさすがだと思いました。
新レイアウトの件、大変だったのですね。私もノコやカッターナイフでザックリはときどきやりますが、大けがをすると気持ちが萎えますよね。 テーマやレイアウトの構成が面白そうな題材なので、完成した姿を見られることを楽しみにしています。
もし来年展示があるようでしたら声をかけて下さい(草軽?ダージリン?のミニレイアウト検討中)

Posted by: ム | 2018.10.04 09:09

ㇺさん、こんにちは。ありがとうございます。
 石灰軌道は、単に見たかった風景をギュッと詰め込んだ結果としか考えていなかったのですが、そこにストーリー性を見出して下さったり、仰るような樹木や塀で風景の仕切りを見出して下さったり、制作者が意識していなかった点に興味を持って下さる方が多かったのは収穫でした。第3回の時にはあまり聞かなかった感想でしたので、10年ぶりに展示した甲斐がありました。
 ケガの件は、書いておかないと忘れてしまう事もあり、無駄話として流してください (^^; 。でもケガには気を付けたいですね。新レイアウトは来年になるか再来年になるか判りませんが、このテーマは継続して行きますので、必ずお声がけ致します。

Posted by: みのる | 2018.10.04 12:21

霜内石灰軌道も俯瞰で見ると、建物で地面を2分割することで風景の広がりを感じさせる訳なのですが、これが実に「ウマイ」ですねぇ~
「音武別拓殖軌道」も、楽しみです。早く乗り入れ出来る車輌も作らなきゃ。。。

Posted by: 廣瀬 | 2018.10.05 23:47

廣瀬さん、こんばんは。
元々のデザイン案は、なかおゆたか氏の活白風ポイントtoポイントのレイアウトからいただきました(『ナローゲージモデリング』)。それをエンドレスに繋げました。

音武別拓殖軌道はコンセプトを維持しながら、レイアウトプランは変更するかもしれませんが、いずれ祭で展示しますので、その時は乗り入れをお待ちしております。

Posted by: みのる | 2018.10.06 00:17

いや~ 定石のはるかにうわまらる「うまさ」と云う意味ですよ~

Posted by: 廣瀬 | 2018.10.06 01:23

ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。 

Posted by: みのる | 2018.10.06 13:11

軽便祭お疲れ様でした。
とても昔作ったとは思えない出来栄えに感服いたしました。
新作レイアウト気になりますね~
ポイントいっぱいで転車台までついていて来年が楽しみです!

Posted by: norigon | 2018.10.07 12:08

norigonさん、こんばんは。
祭、お疲れさまでした。 

ドライフラワーを加工した樹木を今風に交換しただけで意外と見栄えも良くなりました。新作はもう少し練り直してからお披露目したいですね。

Posted by: みのる | 2018.10.07 19:56

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