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2017.03.23

猫屋線を考える

今月のTMSとRMMを買いました。 

さて、今更ながら、
 第2弾の販売も決まり、じわじわと人気上昇中!?のトミーテック鉄コレ猫屋線。今までナローに縁の無かった方々にもナローの魅力を発信する起爆剤!になったのではないでしょうか。これで未来のナロー界も安泰、消滅ジャンルにならずに済むのでは、と胸を撫で下ろして・・・とは行かない様です。普段から覗いているブログやつぶやきでも、ベテランの方々は唐竹割りや切り継ぎで加工を楽しんでいらっしゃいますが、初めてナローを手にした方は如何でしょうか?

例えば、Nゲージと比べてデカイと喜んでいる内は良いものの、

もしかして持て余していませんか?

ぶっちゃけ、私もご祝儀で買ったは好いが、大いに持て余しています(爆弾発言)。

00071248 理由は明白です。今まで「○○鉄道の××形のような実車を1/87ナローで模型化する」との方向でいろいろ作って来ましたので、突然1/80、いきなり自由形、の模型を手にして「さて、コレどうすんべぇ」と戸惑ってしまったのも正直な話です。例えば今までと同じように、猫屋線車両を実車に忠実な模型になるような加工をするのも1つの方向ですが、手元のアルモデルやナローガレージの1/87ナロー日車気動車キットを利用せずに、今更わざわざ縮尺を変えてまで、同じような加工をする必要があるのか?と考えると無駄のように思えます。

00071270 さりとて1/87ナローと1/80ナローを混ぜて、猫屋線の客車は尾小屋ハフへ加工し、他の客車は手元のワールド工芸を作り、一緒に並べて尾小屋のラッシュ時客車編成に仕立てるのも、(この辺り、作る本人が納得していれば全く構わないとは思いますが、)個人としては正直違和感が残ります。下手に前々からナローを嗜好しているだけに、実在の鉄道車両を忠実に再現したいと思えば思うほど、既存の1/87罪庫を消化すればいいじゃん、と思うようになり、手元の猫屋線車両は「煮ても焼いても食えない模型」に見えてきました。

 散々な前振りに「すわっ、新旧ナローマニアの断絶宣言か!?」と期待した方はごめんなさい。結局のところ“猫屋線は猫屋線として自由形のまま“オラが街の鉄道”=心象鉄道の一員として、楽しんだ方がストレスが無くて宜しい!”との至極当然で無難な結論に至りました。
 とは言え、一口に「自由形」と言っても、いかにも実在しそうなセミスケール風味から、全く想像もつかないような漫画ちっくな姿まで、千差万別・十人十色、規定も約束も、スケールさえも超越できるのが自由形の面白いところであり難しいところでもあります。決まりと言えば、1/87~1/76のフィギュアが乗れる(乗せられる)くらいでしょうか。何しろ実在の鉄道車両には確固たる完成見本(写真や図面などの資料)があり、それらを参考にできますが、自由形には実車の制約を離れて参考となる手がかりは皆無、逆に見れば何でも有リ、かなり柔軟な思考を持ち合わせていないと作れないのが自由形、との認識を持っている身としてはハードルの高い物件です。

 と、戯言を書き散らして、ようやく本題。 

 既存パーツ交換以外は、まったく上手い手が浮かばない猫屋線「車両」は脇へ置いておきまして、祭の出し物=レイアウトを考えてみたいと思います。今年は猫屋線を買ってナローデビューした方々が足を運んでくださる事を期待して、皆さまお持ちの猫屋線車両を動かし、或いは記念撮影が可能な舞台としてのレイアウト展示を考えています。猫屋線=味噌汁軽便なので、名称こそ一昨年の山奥線を引き継ぐ形を取るものの、実質は「小茂内鉄道猫屋線」です。サイズは電車移動を考えると大きくても700×500以内に収めたいので、題材を絞る必要がでてきます。以前は「山」でしたので、今度は「里」にすると仮定して、ついでに毎回頭を悩ませる建物も、省力化を計るべく玉プロで作った物を引っ張り出して、とりあえず板の上に並べて車両を置いてみると・・・、
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00072001編成でゴロゴロ走る現在の京津線のナロー版、または戦後の経済成長期まで生き残ったと仮定した南筑ブタさん率いる3フィートナロー、みたいなイメージを持って建物を並べていたのですが、これは・・・福島軌道線の車両を置いた方が断然!似合いそうな雰囲気でした。
 うむ、噂では1/87秋葉線車両も出るらしいので、この玉プロ用ストラクチャー群は何れ作る予定の1/87軌道線用に回しましょうか。(撃沈)

 では、どうするか?

a:既存の汎用味噌汁レイアウトを手直しして持って行く。
b:一から新規で制作する。
c:日和って簡易軌道に鞍替えする。

 c案は最後の手段として温存するとして、当面はaとbの2択ですね。〆切までの時間を考えて、まずはb案として、間に合いそうも無ければa案に鞍替えして、どうしてもダメならc案、と言う3段構えの作戦にしましょう。新規で制作するなら、外国の展示レイアウトで見かけるようなBOXタイプにも惹かれますが電車移動の時点で論外です。また“港のある臨港線風景”にも興味がありますが、どうも海無し県育ちもあって海辺の風景は容易く想像する事もできず、作る前から荷が重そうに思えてなりません。むしろ、雑木林を抜けて畑や田んぼの中を抜けて小川を渡り、軒がぶつかりそうな家々の裏を、或いは旧道沿いの埃っぽい砂利道の併用軌道を走りぬけ、集落の外れに在る駅へ到着するようなイメージなら直ぐに思い浮かびます。
 でも、700×500程度のレイアウトサイズにエンドレスを1つ収めるだけでは物足りなさが残るかもしれません。そもそも猫屋線純正の動力の性能はどの程度なのか?編成でR150は走るのか?どの程度の勾配を登るのか?そう言えば試した事がありませんでした。

 そこで、修復中の広加内線(900×600、R150)を使って試してみました。勾配については台枠下へ40mmのスタイロフォームを挟んで、台枠全体を傾けて擬似4パーセント勾配にしたところ、

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う~む最近の動力はすごいですね、R150も難なく走ります。勾配上り下りでの速度差もほぼ気になりません。スロットルを絞ってもチャンとユルユルと走ります。先の山奥線で使ったTOMIXスプリングウォーム時代の動力(ED62・ED75)とは雲泥の差です。こりゃ罪庫の動力はもう使えませんなー(また祭で配ろうか!?)。

 この安定した登坂能力を見せ付けられると、俄然「勾配付きレイアウト」への夢が広がります。前作は自動運転に特化したPoint to Pointでしたので、付随車連結や機関車牽引客車列車や単端などは動かし辛かったのですが、エンドレスにすればその悩みも一挙に解決します。
Plan20130221Plan20130322b


<プラン図は思川鉄道に想いを馳せるより再掲>元祖ぐるぐる山奥線

ぐるぐる山奥線リターンズ! 

電車での持ち運びを考えれば、前作同様に折り畳み式バックヤードにして本体サイズ900×450に収める必要があります。またレイアウトの高さ=移動時の厚さ、は薄いに越した事はないので、急峻な崖と深い谷は止めて山里の景色を見据えれば、全体の高さ(=運搬時の厚さ)も低く抑えられそうです。

 製作者が違えばあまり似たものにはならないと思いながらも、栂森先生とコンセプトがバッティングしてしまいそうな点だけは誠に心苦しい限りです。今のところプランに対して納得できるようなシーナリィー構成が頭に浮かんできませんが、今から直ぐに始めないと、また祭前日に徹夜する羽目になりそうなので、自らに激を入れるつもりで、製作するぞ宣言!?

 現時点でのぐるぐる山奥線リターンズ!?(案)として考えたプランは、この2種類。パネルサイズは900×600、うちバックヤード900×150。TOMIX自動運転装置による2列車交互運転なのでバックヤードのポイントはTOMIXの製品を使います。見える表の線路は篠原フレキor手打ち!?
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 猫屋線セットの気動車+客車1両の計2両を標準としています。左右のプランの違いは立体交差部分の重なりが逆になっているだけで、共に勾配は4~5%強ですが、立体交差部までのアプローチと、バックヤードの取り付け高さだけは変わってきます。立体交差部のクリアランスから、パンタものは乗り入れ不可とし、台枠含めたレイアウト全体の高さは20cm以内に収めるのが目標です。

 どちらを作るのか?どんな景色になるのか?は、・・・来月UP予定の<祭への坂道2017:序>へ、つづく。長々と失礼を致しました。

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Comments

ご無沙汰しております。
私と学年は一緒?でも歴史&知識&腕が違い過ぎますが、
そして難しいことは無理ですが、祭参加を楽しみにしております!
リターンズ!・・・北九の兄貴も実績あり。
ヨイではないですか!
前々回のようにクリクラの敷地が足りなくなったら、
またお願いできますし(瀧汗)。
みのるさんworldを是非!!!

Posted by: カワイ | 2017.03.23 20:40

カワイさん、こんばんは。同級生ですw。
去年、不可抗力で休んだ分も含めて、今年は前向きに参加予定で今から着々と計画を進めているところです。
万が一、敷地が足りなくなった向きには気軽にお声掛けください。スペース半分空けてお待ちしております。ショバ代は模型現品で!?

Posted by: みのる | 2017.03.23 22:14

いよいよ祭り参加へ始動ですね! 1/80の軽便車両を探さないと=>自分 であります。

Posted by: ム | 2017.03.24 06:21

ムさん、こんにちは。
 単純に接触限界を猫屋線車両に合わせて広げるだけなので、車両のスケールは従来通りで構いません。(^^;
たぶん、製作予定のレイアウト上を動かせる市販1/80ナローは、ひかりの仙北/佐賀関とオレカン九十九里キハ104、201くらいしか存在しないと思われます(爆)。

例:ひかり尾小屋キハ=たぶん猫屋線よりオーバーハングが大きい
  ひかり下津井・近鉄(三重交)=パンタが激突
  しなの下津井・花巻・黒部=パンタ激突
  オレカン九十九里=客貨車重くて勾配登らない
  オレカンポーター・コッペル=R150曲がればOKか?
  トロッコモデルの頸城=G:9,5mmらしい!?
  カツミ阿里山シェイ=たぶん無理。R150曲がればOK???

いさみやの雨宮や、つぼみ?(どこだっけ)木曽BLWは不明ですが、珊瑚の抜けていないEh板を組めば良いかもしれませんね。お勧めは、祖師谷軽便に敬意を表しエガーバーンやミニトレインズ。

Posted by: みのる | 2017.03.24 14:14

みのるさんとバッティングは全く問題ありません。ウチ=初心者コース、みのるさん=上級コースで行けば問題なく

とにかくP to Pにすることが目標かなと。一端はリバースモジュール、もう一端は終端駅にして、車庫に消えていくとそこから隠しヤードになってて列車ターンテーブル、っていうのが理想です。中間部は「ありもの利用」もできますしね楽しみにしています。

Posted by: 栂森 | 2017.03.24 19:40

栂森先生、こんばんは。
あくまで個人的な感覚ながら、以前Blogにて計画をお披露目なされた楽器ケースを利用した2列車交互運転のレイアウトイメージにはビビビっと来ました。

確かに、グルグル山奥線コースは、急勾配と急曲線で負荷は高いので上級者?コースかもしれません。普通に純正動力装備で問題は無い筈ですが、完成してみないと判らないですからねぇ。

ポイントtoポイントは興味深いです。
車庫奥の隠しヤードはグッドアイディア!
川正線のようなダイヤ運転も楽しめるのでは?
大いに期待しております。

Posted by: みのる | 2017.03.24 22:37

ご無沙汰しています。下記のツイッターのリンクにあるように
https://twitter.com/at_sushi_01/status/805666069289369601
ミニカーブレールを使った900x450、曲線半径140mm、勾配6%のレイアウトを、どうということもなく走っていますよ(^^)

Posted by: 洞爺鉄道 | 2017.04.01 07:33

洞爺鉄道さん、こんばんは。
リンク先を拝見しました。楽しそうなレイアウトですよね。6%勾配も走るとは驚きです。すごいね猫屋線。
そーか、もっと勾配をきつくしても平気だったのかー(謎)。

Posted by: みのる | 2017.04.01 20:42

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