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2013.03.22

思川鉄道に想いを馳せる:終

 山奥線は、想川を過ぎると両岸に山肌の迫る湓路となる。何故に、かような人も寄せつけぬ深山幽谷へ鉄路を敷く必要があったのであろうか?は、沿線そこかしこに遺棄され、半ば自然に立ち還ったような鉱山施設が、雄弁に物語っていると言えよう。
 古来この地は、掘れば湧き出る泉の如く、と言われた地方有数の鉱物資源の宝庫であった。今でこそ小さな気動車が1日数往復するに過ぎない山奥線であるが、かつては、これら鉱物資源および豊富な森林資源の搬出に活況を呈していたであろう事は想像に難くない。

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 壇ノ浦の合戦に破れ落ち延びた平家の末裔が、人里離れた山中に隠れ住んだ「平家の落人伝説」は、ここ山奥線の沿線にも数多く残されている。その1つが後述する「定慧(じょうえ)さん」と親しまれている不残寺の秘仏、通称“守り本尊”である。特に秋の大法要には近在の村々から参拝客が押し寄せ、沿線中唯一の交通機関でもあった山奥線では、その輸送に総力を注いだと聞いている。町の古老に拠れば、鉄道省から直通列車を走らせる計画も真面目に話し合われたとするが、正式な資料は残されておらず真偽の程は不明である。さて、この地へ逃れた平家の末裔は一説には [以下、縁起話が続くので割愛]
・・・・・宝楽 福三 『郷土の鉄路~小茂内鉄道山奥線~』 第1章沿革より・・・・

申し訳ありません。地面モノも車両も何も出来ていないのに、いきなり法螺を吹いても説得力の欠片もありません(爆)が、忘れないうちにイメージを書き込んでおこうかと思いまして・・・。皆様のお陰を持ちまして、R150/5%勾配でも絶対に無理ではないと判りましたので、そちらは題名を変えて線路敷設と車両工作の両面から検討をするとして、残り1回だけお付き合いを願います

さて、本題
ぐるぐる山奥線とは別に、以前から検討していた同サイズ(900×600でR150標準)の立体交差プランがありますので、最後にそれを書き記しておきたいと思います。
山岳路線(山線)よりも、街を意識したレイアウトで、じつは三室さん製作の2つのNゲージレイアウトに影響を受けています(笑)。レイアウト面に対して横へ動くのでは無く、縦に動く、むかしどこかで書いた「運転者(又は見学者)に対して車両が向かってくる(逆ならば去っていく)」線路配置です。
Plan20130322aA、の側線は、先をホッパーにしたり車庫にしたり自由に考えられます。
B、のカーブは、シーナリーの好みに拠って、点線のようにもっと左も寄せても平気です。
C、のトンネル内には、例えば、TOMIXの小型ポイントを使って交換設備を作り、同じくTOMIX自動運転装置を使えば、動かす車両に制約があるものの、2列車交互運転が楽しめます。
ご覧になってお解かりの通り、勾配も3~4%程度に充分納まります。デザインに拠っては、山も畑(田んぼ)も川も街も、自由に配置できるのではないでしょうか?

Plan20130322b

手前側から見ることを意識しました。
左半分は山岳路線、右半分は駅周辺の街並みです。貨物側線を変更し、車庫を正面から眺める位置に描きました(イメージは袋井工場)。同様に駅から奥へ抜ける道路も正面から眺める事を意識した上に、奥に向かって坂にして変化をつけます。右端から奥へ向かう本線は「裏手の塀際に沿う」イメージです。或いは此処を併用軌道にしても面白いかもしれません。建物は商店で描きましたが、バス車庫でも日通事務所でも何でもOKかと思います。車庫にしても駅にしても街並みにしても、細かなパーツをごちゃごちゃ配置して“生きている街”を作るのが腕の見せ所でしょうか?何れの部分も目線を下げて眺めて楽しいデザインを心がけました。
山岳部分は川沿いの崖を進むイメージですが、これはイラストの錯覚になっていまして、実際には川面までは高さの割りに幅が狭くて用水路並みです(苦笑)。この辺りはシーナリィー処理の仕方で如何様にも変えられますね。

このプランの問題点を1つ挙げるとすれば、欲張りすぎてポイントマシンを何処に置くのよっですが、これもTOMIXポイントを使えば一挙解決!?かもしれません。ただし、集電面で動かす車両制約はかなりあるでしょうが・・・。因みに、ホーム有効長は20cmで描きましたので、DC+PC1両(或いはFC)かDL/SL+客車2両でしょうか。本来であれば、もっと大きなサイズで製作した方が見栄えのするプランかと思います。残念な事に、我家で仮に製作するにしても、保管スペースがありませんので、敢えてプランとイメージだけお披露目しました。


<~同書、あとがきより~>
この本を上辞するにあたり、宇園参八氏には敬意を表すると共に、多大なる影響を受けた感謝を記しておかねばならない。そもそも神社の境内で行われた古本市にて、偶然手にした氏の「七国山年代記」を拝読していなければ、今の私は居なかったと書いても過言ではない。宇園先生へは後に奥書に記された住所へ手紙を差し上げたのであるが、残念ながら不達通知と共に今でも手元に残っている。或いは、どこかでこの本を手にとってご覧になって貰えるのではないかと信じ、筆を置きたい。
宝楽 福三(郷土史家)

ぐるぐる山奥線レイアウトを完成させた暁には、必ずやこの調子で法螺を吹きたいですね(笑)。では

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Comments

なるほど・・・ほらふくさんですねわからます

Posted by: トトロ | 2013.03.23 16:50

トトロ君、こんばんは。
気づいて下さいまして、ありがとうございます(^^;←この人は「レイアウト作るぞー」と毎回ホラを吹いている。

Posted by: みのる | 2013.03.23 18:36

このプランの左側の勾配、トンネルポータルの高さや、駅が二階にあって線路下に何ミリかの板が入っちゃうことを考えると、なんだかんだで5~6%になっちゃうかもしれないですね(^^;

Posted by: 洞爺鉄道 | 2013.03.23 23:28

洞爺鉄道さん、こんばんは。
うっ(^^;、鋭いです。
たぶん・・・実際に工作すると5%にはなるかもしれません。そこは線路をもう少し手前側に寄せて、ポータルを路盤上まで出っ張らせて草生した感じで誤魔化す!
改めて計るとアプローチ1mでした(@@;←ダメじゃん

Posted by: みのる | 2013.03.23 23:42

拝啓、わたくし七国山近在で「宇園文献」の収集、保管に携わっておる者です。こたびは参八翁没後半世紀以上を経ながら、こうして取り上げていただき、また翁と同じく消えた郷土の鉄道に関る記録を残された方の存在を知るにおよび、深い驚きと感動を禁じ得ぬところであります。
早速明朝にでも松郷まで出向き、翁の墓前に報告を・・・・ウソ

いやぁ~、このエンドレスひねり(というのか?)ちゅプランはいいっすね~、サイズや半径~勾配をガチガチにきめないで、「ちゃんと走れる線路を敷く」とこからスタートなら自分でも何とかなりそうです。ちょいとモチベーションが上がってきたような・・で、写真つきの「第二章」タノシミにしてます~!

Posted by: ナガウラ | 2013.03.24 03:01

真ん中に駅というか、ホームを配置したのは面白いですね。
祖師谷軽便の線路配置を試して判ったのですが、900x600の長さだと交換可能のホームを置くのが難しいのですよね。
で、台枠の対角線方向に配置する・・・ふむふむ。

ということで、みのるさんの山奥線、楽しみにしてます。
私も試してみようかな(笑)

Posted by: | 2013.03.24 10:34

実はこんなの作ってまして、

https://twitter.com/at_sushi_01/status/276978256018825216/photo/1

これは900x450のサイズなんですが、6%勾配です(笑)

Posted by: 洞爺鉄道 | 2013.03.24 12:11

拝復、ナガウラ様
このたびは思いがけずご丁重なるコメントを戴き、誠に恐縮しております。・・・・

いやぁまさか此処で宇園コメントを戴けるとは思いもしませんでした(笑)。エンドレスひねりレイアウトは、実際にはある程度のスペースを確保するか、或いは小型で強力な車両だけを揃えるか、何かしらの対策を練らないと厳しいようです(苦笑)。でも上手くまとめると見栄えがしそうです。

>ムさん
側線を一切考えなければ、対角線に駅を配置するのも1つの手ですね。でも小スペースになると意外に場所を取るのは、あまり変わらないかもしれません

>洞爺鉄道さん
あっ!(@@;、
奥行きが小さいだけで基本プランは全く同じですね!( ^^)人(^^ )ナカマ
これで6%ならば奥行き600なら5%程度でしょうか?同様に上で書いたプランも横方向まで勾配の線路を伸ばせば、もう少し緩やかになるかもしれませんね。ありがとうございます

Posted by: みのる | 2013.03.24 20:31

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