2018.01.18

山椒魚と呼ばれた車

Dscn0087 かつてショーテツと呼ばれ親しまれた鉄道が、当地を走っていた事を覚えている者も少なくなった。が、この地を巡り歩いていると、或る年代以上の方にとっては今でも特別の思い入れを持ち続けているように思えてならない。お陰で、あたかも昨日の出来事であったかのような数多くの想い出話を聴く事ができた。これは当地を走っていた“庶内鉄道”の生きた記録であると言えよう。

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 1949~1952年にかけて、国鉄から大量の内燃動車が放出されている。これは戦後の車両不足に喘ぐ各地方私鉄への救済処置であったに他ならない。庶内鉄道が引き当てたのは鉄道省キハ40000とキハ41000の2両であった。共にエンジンこそ無かったものの車体の程度も比較的良く、買収私鉄車両の払い下げを受けた他の鉄道と比べても、大健闘・大金星と言えるのではないだろうか。結果として疲弊した木造2軸の客車群の置き換え、車両の大型化推進と輸送人員の大幅な増加に繋がっていった。当時の会社役員はホクホク顔であったそうだ。
 味を占めた会社側は二匹目のどじょうを狙った。これはギャンブルで初心者が陥り易い、後に泥沼に至るケースと同様であると推察するが如何であろうか。その結果、入線したのがこのたび紹介するキハ412である。

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